月額10,000円以下で利用できるタイプや、セット購入で数十〜数百万円のものなど、さまざまな価格の顔認証システムがあります。一般的に顔認証システムの価格は、以下3つの条件によって大きく変わります。
1.顔認証デバイスの設置台数
従業員が少ないオフィスなら顔認証システムのデバイスは1台で済みますが、事務所の扉、拠点別にデバイスを設置する場合には導入費用も高くなります。
2.顔認証システムのタイプ
顔認証システムのタイプには、「エッジ型」と「サーバー型」があり、サーバー型には「オンプレミス型」と「クラウド型」があります。
A.エッジ型
カメラと顔認証システムを搭載したデバイスが、セットになっているタイプです。
B.サーバー型
防犯カメラなどの映像をサーバーに送り、顔認証をおこなうシステムです。
B-1.オンプレミス型:
自社でシステムやサーバーを構築して運用するタイプです。システムのアップデートやメンテナンスも自社で行う必要がありますが、専用線を使うのでセキュリティレベルが高いというメリットがあります。ただし、デバイスのほかにサーバー設置費用や環境構築費用なども必要になるため、費用は高くなります。
B-2.クラウド型:
クラウド上の仮想サーバー環境を利用するタイプです。環境構築やメンテナンスを自社で行う必要がないため、オンプレミス型に比べると費用を安く抑えられます。
3.顔認証システムの初期費用と月額費用
エッジ型導入の際は、エッジデバイスを一括購入するものや、月額レンタル費用がかかるものがあります。
サーバー型では、オンプレミス型は、独自サーバーを構築するため、システム開発費用などの初期費用が高くなります。一方、システムの月額利用料はかかりませんが、システム管理の人件費やメンテナンス費が毎月発生します。
クラウド型はクラウドサーバーを利用するため、初期費用は低く抑えられますが、システム利用をするための月額費用が発生します。月額費用は利用する機能によって変わり、多機能なほど料金も高額になると考えていいでしょう。メンテナンスやアップデートサポートが含まれるシステムもあり、常に最新の状態で継続利用できます。
いずれのタイプを導入した場合でも、業務効率化による人件費の削減などで、長期的に見るとコストダウンにつながることでしょう。