顔認証技術は近年急速に技術が発展している分野です。下記に近年の顔認証技術の活用事例を記載します。
・入退室管理に活用
入退室の管理に顔認証を活用している企業が増えています。
入退室管理にICカードなどを使用している場合は、紛失や盗難などによる悪用リスクを考慮しなければいけません。また、紛失時の再発行にも手間がかかります。
指紋認証を採用しているケースでは、両手に荷物を持っていると確認できず、手が乾燥する冬場などでは認証制度が下がるなどの問題も発生します。
しかし、顔認証はシステムが顔を認証して自動的に本人認証を行うため、両手が塞がっていても問題なく認証でき、カードの盗難や紛失リスクもありません。
・小売店の決済に活用
近年、スーパーなどの小売店ではレジで商品の価格を読み取り、決済専用の機械で清算をするケースが増えました。
決済専用機では、現金、クレジットカード、電子マネーなどの支払い方法を選びことができます。
その選択肢の中に顔認証決済が加わることでクレジットカードやその他の決済手段よりも安全な決済の選択肢が一つ増えます。
・運賃の決済に活用
日常での交通手段で利用することが多い、バスや電車では交通系のICでの決済が主流ですが、近年では顔認証での決済の商用化に向けた実証実験が盛んに行われています。
バスの入口や電車の改札に顔認証用のデバイスを設置し、そのデバイスで顔を読み取り決済が自動で完了する仕組みです。
公共交通機関で顔認証決済が導入されるとICカードやICデータ端末を持ち運ぶ必要がなく、便利に利用をすることが可能になります。